戻る           少し長いけど、最後まで読めれば
              青ねぎを通じて私の考えた
              狭義の真実に触れられます。


    物の値段

     品物が欲しい人よりければ
      なければ

      高額で流通している物の代表
     ブランド物
と言われる商品は
        一方でマスコミに露出し情報を与え操作し
        購買欲を起こさせ、
        他方で需要より少なめの量を供給する

           機能的にブランド物と非ブランド物の差は
             あまり無い。
             使用材料・加工する技術は値段の差より
             はるかに少ない。

      その理屈でいくと・・・・
       青ねぎも需要より供給量が下回れば高くなるはず
         だが、値段が少しでも高くなると、悲しい百姓の性、
         万人が栽培する。
私もそうなので他人を責められない。
         自分のオリジナリティー・技術で難しい事を可能にして
         少量供給へ入り込めるなら胸を張れるが、
         殆どはそうではなく、1年経ったら同種の
                       作物・野菜だらけ・・・
         かくして年単位での値段は適当なところに安定する。

        青ねぎ・岡山に限って言えば・・・ 
           岡山市中原地区が先駆中心で約30軒で
           日量約2トン出荷している(2016年データ)
           その他諸々大小ひっくるめて日量約4トン
          販売先は岡山近辺が圧倒的に多いが、
          一部京阪神・東京圏へも流れている。
          
近隣生産地では、徳島・高知が各3から5倍、
          福岡近郊が約10倍位だと推測される。
          徳島産は徳島と神戸へ、高知産は高知と大阪へ
          流通しているようだ。生産直販はこの限りにあらず。

    核心に近づく・・・
       京阪神など他地域で需要えれば
       岡山市場からでも生産者からでも高値で売れる市場へ
       青葱は運ばれる。

           需要増の要因として、中国産に対する
         不信感から国産品へのシフトが大きい。
         消費者の方には申し訳ない話だが、
         生産者が100%消費者の安全のために
         安全・安心を目指しているわけではない。
         流通業者からの要請であったり、
         その方が幾分でも高く売れると考えるからだ。

       また、西日本ではネギといえば青ねぎが一般的だが、
           東日本では白いねぎが一般的らしい。
           境界線は名古屋あたりか?
       しかし、食文化が均一化されていく傾向があるので
        青ねぎの需要も全体的には底上げされていくだろう。

       需要が増えず出荷ることもある。

         台風などの天災だ。
        ここ3年間、1年を通じての値段の変動は
        2月下旬から7月中旬と10月上旬から11月中旬が安い。
        それ以外でスポット的に高くなるのが台風の後だ。

           台風での被害には風による倒壊と水没だが、
           倒れた場合は先端から起き上がり成長する。
           倒れた青ねぎが起き上がる訳ではなく、
           それ以後の成長分が垂直に生育するので、
           収穫するとS字型になり普通では商品にならない。
           ところが青ネギ不足の場合はそれでも売れる。
           平常時のねぎより高値で売れることもある。

        しかし、それも台風通過後3日位まで。
        後はネギ不足になり
        次のロットが収穫可能まで品薄になる。
        全般的に大きな産地が
          台風にやられると葱値段は上がる


         台風が来るとき、天気予報を見ながら、
          来るのなら自分以外の産地へ
           行って欲しいと毎回願っている。
           

      結論 つまるところ、よく分からない。
          値段とどう関係するかわからないが
          長期的に考えれば
        鮮度:なるべく消費する人(店)に直販する
        安心:安心感でなく安心を保障するため
            土(堆肥)を近在の自然な材料で作る
          を特化したほうがいいと信じている。

 
     購買欲がどうして起こるのか理論の裏付けが
           あるのなら知りたい。
           心理学ってどんな分野なんだろう?

        自分が買う立場になれば、
        @値段 A品質 B自分にとっての必要度
        あたりか。

      ねぎについては日常使用品だからやはり値段か?
        売る人は高いほうがいいし、買う人は安いほうがいい。
        卸屋小売屋がからむとむずかしくなる。

        市場で        末端では、
        1kg150円のときでも100g15円にはならず、
                     100g98円とかで、
        1kg2000円のときは50g位を198円で売る。

       エンドユーザーの購買心理はそのあたりが限界なのだろう。

       ねぎに費やせるコストが決まっているとすれば、
         生産者流通業者とがそれを分配するのだから、
         生産者は流通コストを減らしたいし
         流通業者は生産コストを減らしたい。

       生産者にとって流通の入り口である市場は
       顧客でもあり金を奪い合う商売敵の要素も持つ諸刃の刃

       市場は市場で危機感を強めている。
        配送コスト割合の低いもの(重量あたり高い単価のもの)は
        宅急便でいきなり生産者からエンドユーザーまで届く。
        流通業者の役割は宅急便とITで激変した。

     すべての立場がエンドユーザーの利益・希望をベースに動く、
     ある意味理想的なことかも知れない。
      (そこにバッチ・役人が関与しなければ)

   願望
       青ねぎスミスと認知されるまで頑張りたい